【葉酸とは】 ![]()
葉酸はほうれん草の葉から発見されたビタミンBの一種で、葉物野菜だけではなくレバーなどの動物性食品にも多く含まれています。
【葉酸が不足すると】 葉酸が不足すると口内炎や食欲不振さらに下痢などを引き起こします。これらが続く場合は葉酸が不足している状態、つまり葉酸欠乏症という見方ができますので、常日頃から葉酸を多く含む緑黄色野菜やレバーなどを摂るように心がけるか、葉酸サプリなどで積極的に葉酸を摂取することがおすすめです。 【葉酸不足が原因で起こる病気】 葉酸不足が続くと動脈硬化や神経障害、さらに巨赤芽球性貧血と呼ばれる悪性貧血(体内での造血が追いつかなくなる状態)、また妊娠中は胎児の神経管閉鎖障害などのリスクが高まると言われています。日頃から葉酸を上手に補い葉酸不足を防ぎましょう。 【葉酸の主な効果効用】
葉酸は細胞分裂に大きく影響することから、女性の肌や髪の毛などを美しく保つ上で欠かせない栄養素と言えます。さらに造血作用、動脈硬化や巨赤芽球性貧血の予防にも効果のほどが確認されています。その上神経の働きにも作用することからアルツハイマー病やうつ病の改善にも効果が期待できると言われています。
具体的な働きとしては 【厚生労働省が妊婦の葉酸摂取を推奨する理由】 厚生労働省は2000年以来、妊婦さんに向けて葉酸の摂取を推奨しています。これは葉酸の摂取のよって神経管閉鎖障害のリスク低減に繋がることが期待できるからです。妊娠してからではなく、妊活を始めたらサプリなどで充分な葉酸を摂取しておくことが大切です。 神経管閉鎖障害が50〜70%軽減 神経管閉鎖障害とは妊娠4週目から5週目にかけて胎児が脳や脊髄に異常を起こす、胎児の先天異常のことを指します。神経管閉鎖障害になると多動症や肢体の運動障害及び膀胱機能の障害につながるリスクが高くなると言われています。また、これらに加えて脳がうまく作られないことで起きる無脳症を防ぐことにも葉酸は大きく役立ちます。 葉酸には細胞分裂を促進する作用があるため、胎児の脳や神経、臓器や器官の形成に大きく影響を及ぼします。このため神経管閉鎖障害のリスクは葉酸不足による対策によっておよそ7割方軽減できるといわれています。 ダウン症のリスクも軽減 その他、染色体異常によって発症するダウン症に関してもリスクが軽減されると言われています。これらは葉酸が欠乏することでDNAが異常を起こし易くなるという検証に基づくものです。またある研究によると妊婦さんが十分な量の葉酸を摂取していた場合、ダウン症の子供の発症リスクが50〜70%軽減されたと言われています。これらに加えて流産の防止やつわり緩和など、妊婦さんにとって嬉しい効果が期待できそうです。
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